猫の顔の腫れ

2019年11月。はなの顔に異変を発見。完全に治るまでの2週間の闘病記をシェアしますね。

11月3日 はなの右目が細くなっている

義両親が数日滞在している中、はなの右目が細くなっていることに気づきました。

猫の顔の腫れ

元々結膜炎になりやすい猫なので、常備してある目薬をさしてひと晩様子を見ることに。

11月4日 結膜炎ではない様子

結膜炎なら目薬をさしてひと晩も経てばよくなりますが、まったく回復傾向にありません。

いつもと違った様子

  • 早朝にいつも鳴いて起こすのに2・3日静かだった
  • 食欲があまりなかった
  • 義両親滞在のため、いつものはなの場所に居れなかった
  • かまってアピールがほとんどなかった

思い返してみると、こんなに様子がおかしかったのに、バタバタの忙しさにかまけて気づきませんでした。

はなちゃん、ごめんよ。

猫の顔が腫れる原因

時間が経つにつれ、右頬が腫れあがってくる。ネットで「猫 顔 腫れ」と検索すると、猫の顔が腫れる原因は3つくらい。

  • 外傷または歯肉炎などの黴菌で化膿して膿がたまっている状態
  • 腫瘍(良性・悪性どちらもあり)。リンパ腫の場合が多い
  • 蜂などの害虫に刺された

悪性のリンパ腫で手の施しようがなくて、安楽死を選んだ飼い主さんの痛ましい記事も読みました。悪い方向にばかり考えてしまう。

連休中で動物病院もお休みだったので、明日まで待たないと。

11月5日 動物病院で抗生剤点滴

朝一番に代休だった娘と一緒にかかりつけの動物病院へ。はなが子猫の時からお世話になっている先生です。診察は触診のみで、血液検査などはなかったです。

膿がたまって腫れている場合は、腫れている頬の毛を指先でつまむだけでどんどん毛が抜けて地肌が見えてくるそうですが、そういった様子もない。

膿なのか、運悪く腫瘍なのか、今の段階ではわからないので、2週間効き目が持続する抗生剤を点滴。しばらく様子を見ることになりました。

お会計は4,100円也。

家に帰ってからも元気も食欲なし。水はしっかり飲みました。ベランダでひたすら日向ぼっこをしています。

猫の顔の腫れ

11月6日(抗生剤投与2日目) 顔の腫れは全くひかない

抗生剤を点滴したから、顔の腫れがみるみるひいていくんだ‥って思ってたら大間違い。右頬はますます膨らんでる。目からは涙が絶え間なく出ている状態。

↓痛々しすぎて泣けます‥。

膿じゃなくて他の原因かも?

食欲もあんまりなくて、チュールかジュレ状のおやつを少し舐めるだけ。水だけはしっかり飲んでます。背中を撫でると、背骨が浮き出ていて涙が出てきました。

これって単なる膿じゃないんじゃないの?ネットやTwitterで調べまくりました。

  • リンパ腫の場合、1週間に1度抗がん剤をいれる?
  • 歯肉炎からの化膿の場合は、抜歯→年齢的に無理かな?
  • 20歳の猫ちゃんでも全部抜歯して元気になった例がある

調べれば調べるほど悪い未来しか見えない。

11月7日(抗生剤投与3日目) 腫れもひかず食欲もない

顔の腫れはひかないし、食欲もないし、ウンチもしない。おしっこだけはたっぷり異状なく出ています。とにかく食べてほしい!

食べる意思はあるみたいで、色々なフードを口元に持っていくと、においをかいでソッポをむいてしまいます。

カロリー2倍のエナジーちゅーる

チュールは喜んで食べるのでカロリー2倍のエナジーちゅーるを箱買いしてみました。

いなばペットフード CIAO エナジーちゅ〜る まぐろ 14g×4本 SC−161 CIAOエナジーチュールマグロ

‥食べない( ;∀;)

匂いを嗅いで、「なんか違う‥」とため息をつくようにソッポをむく。そしてヨロヨロとベッドに帰っていく。エナジーちゅーる・・・最後の砦だと思っていたのに

普通のコーラとダイエットコーラの違いのような感じなのかな。私はダイエットコーラ好きだけどな‥。

11月8日(抗生剤投与4日目)頬を切開して膿だし

抗生剤を点滴してから4日目。腫れがますます膨らんで、食欲も元気もないので朝一番で動物病院に連れていきました。

先生は膨らんだ頬を診察して「うーん。まあ腫瘍の可能性は極めて低いね」この時は飛び上がらんばかりに嬉しかったです( ;∀;)

膨らんだ頬の毛を軽くひっぱると、前回と違って毛がどんどん抜けてみるみる地肌が見えてきました。麻酔なしで頬に針をプスリとさして腫れを絞ると、少し黄がかってドロリとした血膿がどんどんでてきます。

針を刺すところまでは大人しかったけど、絞り出す時はさすがに暴れまわっていました。ティシュで拭って診察は終了。

お会計は1770円也

この間の抗生剤の点滴の効き目は2週間だから、消毒などの措置は特に何もしなくてよかったみたいです。

顔に穴が開いているよう‥ちょっと痛々しい。↓

猫の顔の腫れ

この治療が思った以上に効果ありでした。膿を出すとみるみる元気になり、食欲も出てきてドライフードを貪るように食べるようになりました。

11月9日 はなが血まみれスプラッタ

血膿を抜いてもらってから、はなちゃんはみるみる元気になりました。食欲もモリモリでてきたし、朝早くに飼い主を叩き起こす日課も復活。

穏やかな秋の陽ざしが降り注ぐベランダでくつろいでいるはなちゃん。そして私も夫も娘もリビングで思い思いに過ごしていたところ‥

ぎゃぁ~!!娘の悲鳴が家中に響きわたりました。はなちゃんが‥はなちゃんが!指さしたベランダには血まみれのはなちゃん!!しかもなんかご機嫌でしっぽ降っているよ‥。

切開した跡が痒かったらしく、カイカイってやったら残っていた血膿が飛び散ったみたいでした。上手く写真とれなかったけど、かなーりの血飛沫スプラッタでした。ベランダでよかった。

11月10日~14日 気になる便秘と歯ぎしり

切開して血膿を出してからみるみる元気になったはな。

顔の腫れも正面からみるとほとんど分からなくなりました。覗き込むと毛が抜けているところが穴みたいで、ぬぐい取れなかった血が毛についてますが‥。

心配なのが便秘です。

顔が腫れ始めてからご飯はろくに食べていなかったから仕方ないのかもだけど、トイレに行っては変な声で鳴き、ベランダの植木鉢でも頑張る様子。

そして気になるのが歯ぎしり。

カリカリを食べる時や水を飲むときも歯ぎしりをします。

  • 黴菌が入って顔が腫れたのは間違いないっぽいけど、どこから黴菌が入ったのか‥
  • 歯肉炎でそこから黴菌が入ったとすれば、放置しておくとまた頬が腫れることもある‥
  • 最悪歯を抜くことも考えられるけど、老猫だから麻酔が心配だし‥

グルグル考えていると余計に心配になってきます。

11月15日 3度目の病院で血液検査&相談もろもろ

はなはあまり病気をしない猫でした。避妊手術の時に1回、結膜炎で3回、膀胱炎で1回。17年間で5回しか動物病院に行ったことないのに、今月に入ってももう3回目

↓待合室のはなちゃん。超ブルー。

今回診察してもらったのは以下の5点。

  1. 血液検査
  2. 顔の腫れのチェック
  3. 便秘チェック
  4. 歯の状態チェック
  5. 爪切り
  6. フード相談

1.血液検査

後ろ足の肉球に近いところから針を刺して採決。すごーく嫌がりました。院内ですぐに検査して数値がでて、『年齢なりに腎臓も悪くなっているけど、今日明日どうこういう数値ではないよ』ということ。

  • 血液尿素窒素が68.4
  • 血清クレアニチンが3.02

帰ってから調べると慢性腎臓病のステージ3。

  • 食欲がなくなったり
  • 水を多飲多尿したり
  • 頻繁に吐いたり

飼い主がおかしいな?と思って受診すると、たいがいステージ3になってるようですね。慢性腎臓病は治らないので、悪化しないように食事療法や点滴での対処療法が必要なんですって。

そして慢性腎臓病は老猫の大半が患っているそうで、猫の宿命的な病気らしいです。しかも個体差がとても大きいので、必ずしも飼育状況では判断しにくそう。

脱水症状も出ているらしいから水分補給の点滴もしてもらいました。これは自宅でも出来るらしいけど、こ、怖い‥。

2.顔の腫れのチェック

見た目は順調に治っているけど、血液検査で白血球の数が多かったです。だから2回目の抗生剤の点滴投与しました。2週間持続するとはいえ、10日目になると効き目も薄くなるみたい。

3.便秘チェック

食べる量が少なくなっていたから便秘でも当たり前なんだけど、ウサギのフンみたいなのを少しするだけで心配でした。

トイレで頑張っているときにすごい雄たけびを上げることもあるし、ベランダの植木鉢で頑張っているときもありるのに、先生の触診では「小さい塊が少したまっている」だけ。

あんなに苦しそうだったのに?もしかしたら植木鉢の中にウンチがたくさんあるのかもしれない‥。食事量がもっと増えてからの様子を見ることになりました。

4.歯の状態チェック

カリカリを食べているときの歯ぎしりがすごいのでこれも相談。頬が腫れたのも歯肉炎の黴菌が入ったからかもしれないし。

結果‥少し歯茎が赤くなってるけど大したことはなさげでした。

猫って歯を抜いてもカリカリを丸のみしてるからあまり問題ないみたいです。そういえば吐いた後のフードはそのままのカタチしていたな~。

いずれにせよ、はなに麻酔はリスキーなので歯を抜く選択肢は今の段階では×。

5.爪切り

老猫になったらツメが変形して肉球に食い込みやすくなります。はなも肉球に食い込んだことがあって私が切ってあげたんだけど、切り方が甘くてまた食い込みかけてました。

先生に容赦なく短く切ってもらってスッキリ。

爪切りのコツは『猫に見えない角度から手早く切ること』らしいです。

6.フード相談

食欲が戻ってきたとはいえ、前みたいには食べてくれないのでフードの相談もしました。

何も食べないなら何でもいいから食べるモノを与えるべきと言われました。先生の実家の猫はマグロとエビだけで17歳まで生きたらしいです。

とはいっても、はなはフードに飽きることが多い。

  • ちゅーる→飽きた
  • 鰹節→飽きた
  • シーバ→見るのもいや
  • カリカリ→日によって違う

で、腎臓療法食のカリカリサンプルを2種類もらいました。

  • 日清ペットフードのキドニーキープ
  • ロイヤルカナンの腎臓サポート(3種類)

腎臓療養食なんて食べないだろうな~って思っていたら…すごい食いつきでした。どれもこれも凄まじい勢いの食べっぷり。さすがお高いだけありますね。

キドニーキープは獣医さんからしか手に入らず、ロイヤルカナンはネット通販でも手に入ります。とりあえずロイヤルカナンを少量購入してみます。どうか飽きずに食べてくれますように。

今回、獣医さんで色々相談して本当に気が楽になりました。信頼できる相談できる相手がいるということで、はなの老いに対する恐怖が少し薄れました。

12月4日現在 その後のはなの様子

最期に病院に行ってから2週間余り、この記事をまとめている12月4日現在のはなはとても元気です。

ロイヤルカナンの腎臓サポートは食べてくれなくなったので、猫の腎臓サプリメントを混ぜた色々な種類のドライフードを与えています。

抗生剤の効き目が切れているであろう今も、顔の腫れは再発していません。食欲も排便も元気もあるので、顔の腫れに関しては完全回復したといってもいいと思っています。

ただ、腎臓の数値が気になるので近々血液検査に連れていくつもりです。