六甲比命神社は正しくは『六甲比命大善神社』で六甲山中にある磐座をご神体とした神社です。
神社と言っても普通の神社のように鳥居や手水舎、社務所などはなく神職さんもいらっしゃいません。
ご神体の磐座をバックに拝殿の祠があり、多門寺と六甲比命講の方々が管理している様子です。
数年前に書き置きの御朱印が用意され、封印された女神とされている『瀬織津姫』のお名前が書かれています。
六甲比命神社の基本データ
神社名 | 六甲比命大善神社 |
ご祭神 | 瀬織津姫(弁財天) |
住所 | 〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲 |
御朱印 | あり (書き置き)初穂料 400円 |
例祭 | 10月頃に関係者で護摩法要が行われる 令和4年は事前申し込み(有料)で関係者以外も参加出来ていた様子 |
備考 | 拝殿の祠のみで無人。管理は神戸市北区唐櫃台にある多門寺と六甲比命講 |
六甲比命神社の御朱印
六甲比命神社の御朱印についてはこちらの記事をご覧ください。
六甲比命神社の行き方
『グリーニア(冬季は六甲スノーパーク)』と『六甲山の上美術館の間に』六甲比命神社の専用駐車場があります。
3~4台くらいは停められそうなスペースですが、きちんと線で区画分けされていないので、停め方によっては2台しか停められない場合もあります。
そんな時はグリーニアの有料駐車場に停めましょう。
美術館の駐車場には停めないようにしてください。(六甲比命神社のサイトより)
駐車場から六甲比命神社までは10分足らずですが、結構な山道です。
六甲比命神社への地図
↓駐車場の裏に『六甲山吉祥院多門寺奥ノ院』の案内板があるので、この階段を登っていきます。
↓ 途中に『心経岩』があります。
↓ この心経岩は大正時代に彫り直されたものですが、それ以前の心経岩が創られた年代は不明です。
↓ 心経岩から左にまわるように道なりに進むと『六甲山(向津峰)山名由来比定地』の案内板があり、さらに進みます。
↓ 六甲比命神社が見えてきました。
↓ この急なはしごを登ります。かなり急ですので十分注意してくださいね。
↓ 到着
六甲比命神社の由来
六甲比命神社の公式ページに書いてあることを時系列にまとめました
すぐ近くの心経岩を整備した大正5年頃に祠が出来た。
- 地元では『ヒメさん』と呼ばれ、弁財天を祀ってあったという。
- 昭和43年に祠が建て直され、階段も設置された。
- 平成6年、本殿の改築
- 平成8年に拝殿・階段が改築
- 平成23年(2011)に祀られているご祭神が瀬織津姫だということが判明
六甲比命神社の中の様子
祠の中は入ることが出来ます。
スリッパがあるので靴を脱いで昇殿(?)します。
祭壇の後ろの外にあるのがご神体の磐座。
御朱印やお守り類、その他書物が販売されています。代金はお賽銭箱に治めるシステム。
この反対側には六甲比命神社や瀬織津姫、ホツマツタエに関する大量の資料がキャビネットに整理され、無料で配布している資料もありました。
瀬織津姫とは?
六甲比命神社のご祭神の瀬織津姫。どんな神様か知ってますか?
都市伝説やスピリチュアル系のYoutubeで名前は聞いたことがあったけど、どんな神様か全然知らなかったので調べてみました。
が、調べれば調べるほど謎が深まる女神さまです。
瀬織津姫について調べたこと
- 古事記、日本書紀には登場しない
- 神道の超有名な祝詞である『大祓詞』に出てくる
- 大祓詞では『祓戸四神』の一柱で、祓い(はらい)の女神
- 全国に瀬織津姫を祀っている神社は多い
- 岩手県に特に多い
- 水に関係の深い神様
- 天照大御神の荒魂だとも言われている
- 饒速日命の妻だとも言われている
- 持統天皇が瀬織津姫を祀っている神社の祭神を変えるように命じた記録があるそうで、なんらかの意図で『封印』された女神だと
六甲比命神社と瀬織津姫
六甲比命神社の瀬織津姫は『ホツマツタエ』という書物に書かれていることを元に性格づけられているようで、古事記や日本書紀の神話とは全く違う世界感で存在しています。
ホツマツタエとは、神代文字の『ヲシテ文字』で書かれた和歌形式の叙事詩で、縄文時代頃から続く日本神話の世界がつづられているそう。
ホツマツタエの大前提が
天照大御神は男神で、瀬織津姫がその皇后
慣れ親しんでいる日本神話の根底が違ってもうびっくりでした。
ホツマツタエは江戸時代に発見されたものが最古で、偽書のトンデモ本だとも言われてました。
が、最近はその中身も見直されているそう。
カタカムナとも関係がありそうで面白そうかも。
ホツマツタエも瀬織津姫ももっと調べてみるつもりです。