舞子海岸沿いの2号線の北側に『舞子延命地蔵』という結構目立つお地蔵さんがあります。
元気なお年寄りがより長生きをお祈りしに行く場所だと思い込んでましたが、実際にお参りしてみると、切実な胸が痛くなる祈りがささげられている場所でした。
舞子延命地蔵のインスタ版紙芝居
Instagramで舞子延命地蔵のダイジェストを投稿しています。
舞子延命地蔵の成り立ち
インスタ版でも紹介した通り、文政8年(1825年)現在の舞子である山田村の庄屋『中津源左衛門』が作らせたお地蔵さんです。
目的は船の往来安全と村の発展のため。
お地蔵さんの後ろに『灘の石工・長谷文左衛門』の名前がありますね。
この方が実際に地蔵を作った職人さんのようです。
舞子延命地蔵の木づちの謎
舞子延命地蔵にお参りして、一番最初に目に行くのがズラリと安置された『木槌』です。
帰宅してから調べてみると、垂水おもちゃ箱さんのサイトに詳しい記事が載っていました。
以下引用
またこのお地蔵さんは、「たたき地蔵」とも呼ばれているが、これはお地蔵さんの台座に置いてある木槌で、願い事を頼みながらお地蔵さん(台座)をたたくと願いがが叶うという風習から来ている。だが、これは誤ったいわれで、戦後あたりから誰かがはじめたことらしい。
現在このお地蔵さんのお世話をされている中村さんは、
「それぞれ自分の木槌を置いていて、お参りに来てたたいていくけど、このお地蔵さんは延命地蔵で、たたいてもらっては困る」。
実際置いてある木槌を、神社に頼んで処分してもらおうと思ったこともあったとか。
しかし「たたく」風習は信じている人も多く処分しないでほしいとの声から、最近では台座ではなく、お地蔵さんの前に、たたく石を用意している。
木槌に込められている祈りをつぶさに読んでいくと、胸が締め付けられる思いがします。
『大切な人に元気になってもらいたい』その気持ちの表れが木槌ならば、確かに処分するのは難しいですよね。
そして、風習って元々のあり方と全く違うものが後世にポッと出来たりするものなのだなぁと興味深いです。
舞子延命地蔵への行き方
場所 | 踊り松の碑 |
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住所 | 〒658-0021 兵庫県神戸市東灘区深江本町4丁目2 |
地図 | |
アクセス | 【電車】
JR舞子駅から2号線沿いに東へ徒歩7分 |
駐車場 |
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