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【実話怪談】実家での怪 ~おかっぱの少女~

私の実家の私の部屋では、不思議な音による現象が多発していました。

ラップ音(?)のようなもの、深夜の子供の声、謎の足音など。

不思議な音がすることが多いのですが、時には何かを見てしまうこともありました。

ある日、夜中に目が覚めた私は、体が動かないことに気が付きました。

手や足に力を入れようとしても全く動きません。初めての体験でした。何となく息苦しさも感じます。

これが噂に聞く金縛りか・・・

そう思うと急に怖くなってきました。

ベッドに寝転んでいる私が、時間を確かめようと、足側の壁にかかっている時計に目をやったその時です。

壁に黒い影のようなものが浮かんでいるのに気が付きました。

不思議と、それほど怖いという気持ちはなく、私はその黒い影をじっと見ていました。

影は小さな女の子くらいの大きさで、シルエットから髪はおかっぱ。真っ黒い影ですが、目だけが見えました。

身体が動かず声も出せない中、じっとその影を見ていると、ゆっくりと上に動いていき、天井に達すると、一瞬目の前が銀色に光り、耳の奥でシンバルのような音と共に激しいめまいのような感覚に襲われました。

気が付くと影は消えて、体も自由に動くようになっていました。