兵庫津にはお寺がたくさんあります。兵庫七福神巡りの真光寺もそのひとつ。
ここは観音様が「ここに居たいのじゃ~!」とゴネて(?)出来たお寺だと言われています。
真光寺の起源伝説をザクっとまとめ
- 仁明天皇の時代、仏教を学ぶために唐に渡った恵萼(えがく)というお坊さんが、宋王から観音の仏像をもらった
- 恵萼が帰国したとき、和田岬のあたりで船がピタリと止まってしまい全く動かなくなった
- 観音様がこの土地を気に入ったと解釈した恵萼は、寺を建てて観音様を祀った。それが真光寺の起源だという伝説
真光寺伝説のインスタ版紙芝居
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真光寺ってどんなお寺?
真光寺って『兵庫七福神めぐり』のお寺じゃなかった?
そうそう。真光寺は『福禄寿』のお寺やよ
真光寺で有名なのは時宗の開祖一遍上人。
1276年(建知2年)、一遍上人がこのお寺に入り時宗の本山となって栄えました。
一遍上人が亡くなったのもこのお寺で、御廟所もあります。
時宗
極楽浄土へ行くために阿弥陀仏を信仰して念仏を唱え『浄土教』の1宗派。
浄土宗や浄土真宗とのわかりやすい違いは、踊りながら念仏を唱える『踊念仏』かな?
なんか楽しそう♪
真光寺の無縁如来塔
真光寺に参拝して最初に目を引くのがこちら↓
『無縁如来塔』です。
ちょっと目をひく風景ですよね。
こういった無縁仏を祀っている寺院は多く、スペースの問題で墓石を積み上げてピラミッド状態になることが多いらしい。
真光寺の無縁如来塔は戦前にあった阿弥陀堂跡に建立されています。
真光寺の清盛伝説
兵庫津にある真光寺はやっぱり清盛の痕跡を残しています。
弁財天を勧請したときに、僧がこの井戸の水でお茶をたてて献上したとか。
いつも思うのだけど清盛ってかなり信心深いですよね。清盛ゆかりの神社やお寺はたくさんあるし。
清盛の性格なのか、それともあの当時はみんなそんな感じだったのかなぁ。
恵萼が持ち帰った観音様っていまでもあるの?
さて、「ここにいたい!」ってゴネた観音様が今もこのお寺にいるのかどうかが気になりますね。
境内の観音堂に観音様が祀られていますが、恵萼が持ち帰った像ではなさそうです。
機会があればご住職に話を聞いてみたい。
真光寺の伝説についてのまとめ
真光寺は太平洋戦争や阪神大震災で壊れてしまい、新しく建て替えられた建物が多いです。
何も知らずに参拝すると「キレイなお寺だけど、あまり歴史が感じられない‥」なんて思うこともあるかも。
でもすごく歴史のあるお寺なので、兵庫七福神巡りでぜひ訪れて欲しいです。
この記事の参考文献
この記事を書くために参考にした本はこちらです。
真光寺への行き方
場所 | 真光寺 山号:西月山 |
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住所 | 〒652-0881 兵庫県神戸市兵庫区松原通1丁目1−62
TEL:078-671-1958 |
地図 | |
アクセス | 神戸市営地下鉄海岸線『中央市場前』から徒歩8分 |
駐車場 | イオンモール神戸南店の駐車場から徒歩7分 |