待ちに待った王子動物園の再開初日。
当選メールを手に朝一番で王子動物園に行ってきました。
入場制限の様子や、パンダのタンタンについて書いています。
王子動物園の抽選入場制限の様子
再開初日ですが、平日なせいか思ったほど混雑はしていませんでした。
当選通知メールはいつ見せる?
チケットを購入する前に当選通知のメールを係員の人に提示、そして入園直前にももう一度メール通知を提示しました。
身分証明書での本人確認はありません。同行人も名前の確認はされずに人数だけが確認されました。
体温チェックはある?
はい。入り口で体温チェックがあります。
手首に体温県のセンサーをあててピッと測ってくれました。
37.5℃以上は入園出来ない可能性もあります。
パンダ舎での人数制限は?
タンタンのいるパンダ舎周辺はさすがに人が集まっていました。
報道関係のカメラもちらほら。テレビに映るかな~と心配してたけど、夕方のニュースではこれっぽちも映ってませんでした。よかった~。
人は集まっているけど、すごい混雑というわけではありません。
抽選時に申し込んだ時間帯(私たちの場合は9:30~9:45)のみ、タンタン鑑賞エリアに入場できますが、鑑賞エリアの外側からでもしっかり見れました(^^)
鑑賞エリアに入るときに、当選通知メールのパンダ鑑賞時間帯を提示します。
鑑賞エリアではカメラの三脚の使用は禁止ですが、外側からなら三脚撮影も何も言われなかったので、動画もしっかり撮れちゃいました。
↓斜め後ろからのアングルが何とも言えず可愛い。
↓上の写真と同じ格好で何か食べてる動画。モノこうべの公式インスタグラムです。
タンタンの写真や神戸の風景たくさんあります♪
王子動物園のタンタンの徹底リポート
この際なので旦旦(タンタン)のことを詳しく調べてみました。
タンタンの基本情報
- 名前:旦旦(タンタン)
- 生年月日:1995年9月16日
- 性別:女の子
- 生誕地:中国臥龍繁殖センター
- 好物:竹、リンゴ
タンタンの歴史
1995年:タンタン生誕
中国臥龍繁殖センターで生まれて爽爽(シュワンシュワン)と名付けられる。
シュワンシュワン!
( ゚Д゚)
初耳でした。ソーダを連想させる文字通り爽やかな名前ですね。
動物園の中では今でも「シュワンシュワン」って呼ばれることもあり、「私の名前はシュワンシュワン」って認識してる様子。もちろん「タンタン」も。
『ルドルフとイッパイアッテナ』みたいに、名前がいくつかあっても気にしない~って感じ?
2000年7月:王子動物園に来園!
タンタンはお婿さんの興興(コウコウ)と一緒に王子動物園に来てくれました。
阪神大震災の復興の応援という意味合いもあったそうです。
もちろん赤ちゃん誕生も期待されて、神戸はパンダで大騒ぎ(‥だったかな?)
2002年12月:コウコウが交換される
ところがです。
コウコウは繁殖活動に全く興味を示さず、『実は女の子ちゃうん?』疑惑も出て、中国から獣医師を招いて診察を受けました。
結果はオスではあるけど生殖器の未発達で繁殖は見込めない‥ということで、わずか2年で中国へ帰ることになり、2代目コウコウと交換されたのです。
[box01 title="初代コウコウの秘密"]この初代コウコウ‥実はやっぱりメスでした
(;゚д゚) ・・・
子宮や卵巣の位置がずれてて手術で妊娠・出産できるようになり、2007年に中国で双子を出産。
中国からわざわざ来ていただいた獣医師さん…あなたは一体何を診察したの‥と言いたいところですが、大型哺乳類のパンダは性別の判別が難しいらしいです。
[/box01]
2008年8月:タンタン出産するも赤ちゃんは4日目に死亡
2代目コウコウとタンタンは相性がもうひとつだったようで、人工授精でタンタンは身ごもりました。
2007年の死産を経て、2008年に無事出産しますが赤ちゃんは4日目に亡くなってしまいます。
2010年2代目コウコウが死去
2010年9月、2代目コウコウに麻酔をして精子採取が行われましたが、麻酔から覚醒する途中に急死‥。
日中の獣医師11人で死因調査が行われたところ、コウコウが嘔吐した胃の内容物が肺に入っての窒息死でした。
これは人為的なミスとされて、神戸市は中国に50万ドルの賠償金を支払いました。
2010年~タンタンの独身生活は続く
2代目コウコウの悲劇の後、神戸市と中国側は新たな雄パンダの来日に合意していました。
2012年には王子動物園に来園する予定…だったのが、諸事情から実現は叶いませんでした。
多分、中国との関係悪化のためかな?
2018年:タンタン返還が囁かれ始める
日本のパンダは中国から『レンタル』しているので、レンタル期間は前もって決まっています。
タンタンのレンタル期間は当初10年間の2010年まででした。それを5年延長して、さらに2015年に5年延長しました。
神戸市はその後もさらに延長するつもりでしたが、2018年、中国側から高齢のタンタンを自然環境の豊かな中国の研究所に戻したい‥と要望がでたので再延長は難しいことに。
ならば他のパンダを!と神戸市長自ら中国に要望も出したそうですが、繁殖や飼育の実績不足を指摘されたそうです。
それって、やっぱり赤ちゃんやコウコウが亡くなった‥ことよね。
悲しい‥。
2020年5月:タンタン返還が決定
コロナ禍の真っただ中、7月にタンタンが中国に返還されることが決定されました。
寂しい‥。
タンタンは中国のどんな場所で暮らすの?
気になるのは住み慣れた王子動物園を離れてタンタンはどんな場所で暮らすのか?
タンタンが帰る場所として予定されているのは『都江堰(とこうえん)基地』という四川省にあるパンダの研究センターで、高齢のパンダが多く暮らしています。
だから高齢ゆえの病気の対処にも慣れているそう。
仲間のパンダもいるので、タンタンの老後は寂しくなさそうですね。
ちょっとだけホッとします。
王子動物園とタンタンのまとめ
今回はタンタンだけを見てきました。
思っていたより、ゆっくりたっぷりタンタンを鑑賞することが出来ましたよ。
パンダに特別な感情はなかったけど、やっぱり可愛いくてどれだけ見ていても飽きませんでした。
そしてこの記事を書くために知ったタンタンの歴史でちょっとホロリとしてしまいました。
王子動物園に次のパンダが来る予定はまだありませんが、パンダ舎はしばらくそのままにしておくそう。
新たなパンダ、来るといいですね。