ビリケンさんは日本のいたるところで祀られていますよね。
でも実は、アメリカの美術教師でイラストレーターのフローレンス・プレッツさんが1907年頃にデザインしたものなんです。
プレッツさんはジャポニズム(19世紀後半に欧州で流行った日本趣向)の影響を受けたため、ビリケンさんは日本でも広く受け入れられたのかもしれませんね。
当時はビリケンという名前ではなく、後にカナダの詩人が名づけたとの説も。
日本にビリケンさんが入ってきたのは大正時代のこと。
日本では古来より、外国から入ってきた神様を取り入れて祀ってきました。それらと同じように各地の神社などで祀られるようになったのかもしれませんね。
ビリケンさんと言えば大阪の通天閣が最も有名ですが、実は日本最古のビリケンさんは神戸市兵庫区の松尾稲荷神社にあるんですよ。
今回は割愛させていただきますが、松尾稲荷神社自体とても歴史のある神社なんです。
昭和の風情が漂う住宅街に鎮座する小ぢんまりとした神社で、初詣などでは賑わいます。
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ここのビリケンさんは木彫りで、右手には打ち出の小槌、左手には宝珠の珠を持っており、米俵の上に座っています。まるで七福神の大黒天ですね。
主なご利益は商売繁盛と縁結びです。
そうそう、御朱印もありますよ。興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。
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